ニキビ肌の洗顔方法は、美肌を保つ洗顔方法とほとんど変わりません。
ニキビ肌の洗顔で気を付けることは
- 洗浄力の高すぎる洗顔料は使用しない。
- 肌を摩擦しないように洗う。
ニキビ肌に、ニキビケア用スキンケアが推奨されるのは、ノンコメドジェニックテスト済みであるとか、敏感なニキビ肌に刺激が少ない、炎症を抑える成分が配合されたものだからという理由です。
ここでは、ニキビ肌の洗顔方法を具体的に説明します。
ニキビケアの洗顔料の選び方
最初に記したように、洗浄力の高すぎる洗顔料はNGです。
洗った後に、すぐに肌が突っ張るような洗顔料はやめましょう。
顔の皮脂汚れなどをしっかり落とすことができて、なおかつ肌に潤いが残るも洗顔料が良いです。
最近販売されている洗顔料には、潤い成分や美肌成分が配合されているものが多くあります。
洗顔フォームと洗顔石鹸
チューブ入りのものか石鹸タイプのものであるかの違いですが、泡の弾力で洗うものは、泡立ちがよく、濃厚なキメ細かい泡が作れるものが良いです。
ニキビ肌向けの医薬部外品の洗顔料には、炎症を抑える作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムが有効成分として配合されているものが多いです。
医薬部外品(薬用)洗顔料の有効成分
医薬部外品のニキビ肌向け洗顔料の有効成分として使われるのは主に3つです。
- グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症)
- イソプロピルメチルフェノール(殺菌)
- サリチル酸(角質軟化・ピーリング作用、防腐・抗菌)
医薬部外品に多いのは、グリチルリチン酸ジカリウムですが、草花木果のアクネ洗顔石鹸のように、殺菌作用のある「イソプロピルメチルフェノール」が有効成分として配合されているものあります。
草花木果の詳細は「【草花木果】ニキビを効果的にケアする2つのメリット」へ
サリチル酸は角質を軟化する作用があるので、ニキビやニキビ跡の硬くなりがちな肌を柔らかくし、溜まった古い角質を落としやすくし、毛穴を詰まりにくくします。
クレイ洗顔
泡立てる洗顔料の中にも泥洗顔という、クレイ配合のものもあります。
泡立てず、顔に伸ばして洗うタイプの洗顔料もあります。
天然クレイは、肌に潤い成分を残しつつ、クレイ(泥)が汚れを吸着する性質があるので、肌への負担を抑えながら皮脂汚れがしっかり取れ、ニキビ肌にはおすすめです。
酵素洗顔
酵素洗顔に含まれる酵素は、「タンパク質分解酵素」と「皮脂分解酵素」の2種類です。
通常の洗顔では取れにくい、角栓や毛穴汚れが取れやすく、「酵素洗顔」として1回分ずつ個別包装されたものが多いですね。
ニキビ肌向けスキンケアの洗顔料としては、ファンケルのアクネケア洗顔クリームにプルーン酵素エキスが配合されています。
ファンケルのアクネケアの詳細は「「ファンケルアクネケア」皮脂汚れをごっそり!?やっぱり酵素はすごいかも!」を見てください。
AHA、フルーツ酸などが配合された洗顔料
AHAの代表的なもの
- グリコール酸
- クエン酸
- リンゴ酸
- 酒石酸
- 乳酸
これらは、フルーツに豊富にふくまれる成分であることから、総じてフルーツ酸とも呼ばれます。
角質を柔らかくし、穏やかに除去するので、肌表面が硬くなりやすく毛穴が詰まりやすいニキビ肌の洗顔料に向いています。
ニキビを予防する洗顔方法
1日の理想的な洗顔の回数
洗顔料で顔を洗う回数は1日2回までにする。
理由は、皮膚にはたくさんの常在菌が存在していて、そのなかには美肌菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌が居て、この美肌機能を生かすためです。
皮膚に住むたくさんの常在菌は、お互いにバランスを保つことで皮膚を弱酸性に保ち、皮膚を保護する(バリア機能)役割を果たします。
顔の皮膚に存在する代表的な常在菌については⇒「常在菌のバランスが美肌のカギ!」を見てください。
洗顔料を使わず水やお湯だけで洗顔するのがニキビ肌に良い?
答えはNO!です。
水だけでは、メイクはもちろんですが、顔の皮脂汚れ、古い角質は取り切れません。
また、お湯で洗うと顔の油分を奪うだけで、かえって肌は乾燥しやすくなります。
ニキビは毛穴が詰まることがきっかけで発生します。
古い角質が肌にたまると皮膚が硬くなり、排出されなかった古い角質は毛穴に落ち込み毛穴詰まりの原因になります。
洗顔するときの水の適温
「水かぬるま湯で洗う」と書いてあるのを良く目にしますが、適温は、32度くらいです。
これは、熱くもなく、冷たさも感じない温度です。
冬の冷たすぎる水で洗うと、毛穴がうまく開かず、汚れは取れにくくなりますし、熱いお湯は、肌への刺激になるうえに、皮脂を取りすぎてしまいます。
バスタイム時に顔を洗う人は、この水温に注意してみてください。
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という人は、洗顔時の水温も影響しているかもしれませんよ。
という人は、洗顔時の水温も影響しているかもしれませんよ。
肌に優しい洗顔のやり方
もっこり泡洗顔の場合はクッション洗顔
泡の弾力で洗う洗顔は、濃密でキメの細かい泡を作ることが大切です。
手と顔の皮膚の間に、泡をクッションにして動かすようにします。
毛穴汚れを取りやすくするためには、洗顔の前に蒸しタオルをして毛穴を開かせることです。
やさしい泡洗顔の場合
石鹸や洗顔フォームには、こってり泡が作れるものばかりではありません。
NOV アクティブのウォッシングフォームのように、おだやかなピーリング作用で洗うものがあります。(泡の弾力で汚れを洗い落とすのではない)⇒NOVアクティブシリーズ詳細
この場合、泡の弾力で洗う訳ではなく、配合成分の性質上かもしれませんが、優しい泡しか作れません。
ですから、この場合クッション洗顔ではなく、柔らかい泡を滑らせるようにします。
ただし、この場合も泡を意識し、直接手を肌に触れないように洗います。
泡立てない洗顔
ビーグレンのクレイウォッシュのように、泡を作らず洗顔料を顔に伸ばして軽くマッサージして洗い流すタイプの洗顔料です。⇒クレイウォッシュの詳細
顔を濡らした後、指の部分に適量を取り、顔全体になじませます。
肌を擦らないように、洗顔料の厚みを意識して、滑らせるようにやさしくマッサージします。
32度前後の水(ぬるま湯)で洗い流します。
この時、水を洗顔料となじませるように、洗顔料を溶かすようなイメージで洗い流します。
洗顔後の拭き取り
あなたは、洗顔後、タオルで顔拭いていますか?
タオルで顔を拭くときは、清潔なタオルを軽く押し当てるくらいにします。
ここでもゴシゴシ擦らないように注意です。
洗顔後にタオルなどで拭きとらずそのままスキンケアに入る人も増えていうよう。
肌がきれいなあのお笑い芸人さんも、洗顔後は顔を拭かないそうです。
これを知った時に試してみましたが、洗顔後に水滴が顔に残ったままスキンケアをするのに抵抗があって、タオルで拭いていました。
それが、拭き取り化粧水をするようになってからタオルなし派に変わりました。
それは、コットンに繊維が付いているのが目に見えたからです。
もしかしたら、白いタオルを使っている人は気づかないかもしれません。
色柄もののタオルで顔を拭いた後、拭き取り化粧水をすると、コットンにカラーが付いているのをみて、小さな繊維が顔にはついていたんだなと気づきました。
それからタオルで拭くのに抵抗を持つようになったのです。
タオルやティッシュで顔を拭くか、洗ったそのままでスキンケアに入るかは、どちらでも構わないと思います。
気を付けたいのは、やはり皮膚を擦らないことです。
そして、ニキビ肌で気を付けたいのが清潔なタオルを使用すること。
タオルは1回でも使用すると、雑菌が100倍くらい増えます。
ニキビ肌の洗顔方法 まとめ
ニキビ肌の洗顔方法は、基本、美肌ケアとほぼ変わりありません。
- 肌に負担をかけないこと。
- 擦らないこと。
- 洗顔料を使った洗顔は1日2回まで。
- 洗顔時の水温は、実は大切。
- 肌に優しい洗顔方法でクッション洗顔が浸透していますが、洗顔の種類によってちょっとした違いがある。
- 洗顔後の拭き取りにも注意。
洗顔のやり方次第で、その後のスキンケアも生きてきますし、肌のコンディションもかなり変わってきますよ。
肌に合った洗顔料で肌にやさしい方法を、ぜひ実践してみて下さい!